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登戸園と久地園の合同運動会

6月22日、登戸園と久地園の合同運動会を宿河原小学校の校庭で開催しました。
前日までの大雨を吹き飛ばして台風一過の晴天に恵まれたのは、子どもたち、保護者、スタッフみんなのぜひ開催したいという一念の強さとしか思えないほどの奇跡でした。
今回の楽しく盛況に行われた運動会の裏側で、ぜひ紹介したいほほえましいある子どもの成長の物語がありました。

みかん1組(年長児クラス)では、旗を使ったダンスに取り組むことになっていました。
本番が近づくにつれ、「かっこいいところを見せたい」と練習にも身が入ってきた頃、不安そうにどこかダンスにも気持ちが入りきらないYくんの姿がありました。
練習後、話しを聞くと「かっこいいところを見せたいけど、前に2回泣いてできなかったから心配なんだ」と話してくれました。
Yくんの心の中では、年少の頃に大勢の前で発表する場で泣いて立っていられなかった記憶が鮮明に残っていたようでした。その事がよみがえってきて不安いっぱいになっていたのでしょう。
Yくんの話を聞いて、きっと同じようにプレッシャーや不安を感じている子が他にもいるのではないかということに、私自身も気付くきっかけにもなりました。
そこで、私は子どもたちが今までの自分を乗り越え、これまでがんばってきた自分自身を認めてあげられるようにと願いました。その願いを具体的な形にして伝えたくて、一人ひとりにメッセージを書いた折り紙を渡しました。「ぜったいできる!だいじょうぶ!」という内容の言葉をひとり一人に送ったのです。
Yくんは数字の1の形に折ったその折り紙を、「お守り」と言って帰るときまで大事に持っていてくれました。そして、運動会当日、そのお守りをゼッケンの中に縫い込んできてくれたのです。そのことを知って、何とも言えないうれしい気持ちになりました。(担任の安井先生の記録より転載)

ぶどうの実は、「子どもひとり一人を大切にする子ども主体の保育」を保育目標に掲げています。
強制的にさせる保育、形だけの見せる保育はしたくありません。とはいっても、たくさんの観客の前で、何をしているのか分からないような表現(ダンス)を披露しても、子どもたちにとって達成感につながるとも思えません。
子どもたち自身が、カッコよく踊りたい、表現したいという気持ちを高め、「できなかったらどうしよう」「はずかしい」というネガティブな感情との葛藤を受け止めながら、それを乗り越えた時に本当の達成感が得られ、「やればできるんだ!」という自己肯定感が育まれていくのだと思っています。
この保育の実践には、まさに子どもの心の葛藤とその気持ちをキャッチして寄り添う先生の願いが掛け算された子どもの自分育ちの物語があると思います。
私は、当初の練習の様子を見ていると、子どもたちはふざけ合っているし、旗でチャンバラしてけんかにはなるし、正直なところどんなダンスになるのかハラハラしていました。
前職である児童相談所に勤務していた時、2歳の子どもでも強制的になにかさせようとすれば、驚くほど従順に決められたようにやれるということはわかっていました。
幼い子供でも厳しく指導して鋳型にはめればできるようになる姿を見てきました。
しかし、それでは子どもの主体性も達成感も自尊心も育ちません。このダンスへの挑戦を子どもたちが背伸びをしてぐっと成長する機会ととらえて、子どもの気持ちに共感し寄り添いながら、子ども自身が心の葛藤を乗り越えた達成感を心に刻み込むために、子どもたちとの対話を通して援助と配慮をしている保育者のかかわりを、私は素直にいいなあと感じて見守っていました。

運動会当日、子どもたちは緊張しながらも輝く笑顔でのびのびと音楽に合わせてダンスを表現することができました。この日のための練習を通して子どもたちと安井先生のほほえましくもかけがえのない交流に、おもわず感動で胸がいっぱいになりました。そこで私は、子どもたち一人ひとりの心の中にこうして刻み込まれたささやかなドラマがあったことを、ぜひ皆さんに伝えたくなりました。
これからもぶどうの実の「子ども主体」×「大人主体」の感動物語をお楽しみに。

                                 ぶどママ先生より
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テーマ : 保育園
ジャンル : 育児

プロフィール

ぶどパパ&ぶどママ

Author:ぶどパパ&ぶどママ
平成13年にぶどうの木を設立してから、私夫婦が保護者向けの園だよりに毎月掲載してきたものを、ブログで公開しているものです。
内容は、私たちが関わってきた児童養護施設や保育園、学習塾や様々な子育て応援を通して、子ども子育てを中心にその実践を踏まえた思いや願いなどを綴ってきたものです。
私たちの子ども子育ての実践を「ぶどうスタイル子育て」として確立して行きたいと同時に、広く紹介して少しでも子育てに悩んでいる親へのヒントや支えにしていただければと思っています。

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