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ケンカの仕方を知っていますか?

最近些細なことでキレたり、粗暴で乱暴な子どもが増加している。一方ではひ弱でいじめられやすい子どもも多いとある学童クラブで働く指導員が問題提起をしています。
現場でニコニコなんかでやっていられずに、叱ったり、注意したり、怒ったり、私の顔はいつも怒鳴り顔になっているというのです。
彼は、小子化時代に育った大人が親になった世代のもとで、今の子どもは周囲に育つ仲間が少なく過保護、過干渉の一方で、ケンカや身体を使ったルールのある集団ゲームなどで切磋琢磨されずに育ったことがその背景にあるのではといっています。
以前、久地小学校の校長先生とのお話の中で「ぶどうの子どもたちは、ケンカの仕方を知っていますね」と言われたことがあります。

いまは学童で小学校5年生になるKちゃんとRちゃんは、乳児期のもも組から何年も一緒にぶどうで育てきました。基本的には気心も知れた姉妹以上に仲の良い関係です。同時に、くっついてはケンカをし、離れてはまたくっつきケンカを繰り返して育ってきた関係でもあります。
実は今でも時々(回数は減りましたが)、女子同士がここまでやるのかという壮絶な肉弾バトルのとっくみあいのけんかになることがあります。
他児も職員も心得たもので、場所を空け、知らん顔です。たいていは体格で勝るRちゃんが抑え込むかたちでその場の決着はつきますが、このケンカでは一方的に相手をやり込めて、人格を傷つけたりすることはけっしてありません。「手を出さない・目を離さない」という配慮のなかで実は安心してほっておけるのです。
その後、数日間は互いに気まずく口もききません。互いの心の折り合いのつけ方、解決も、私たちは見守ります。いやでも顔を合わせる関係です。その気まずさのなかで仲直りのタイミングを2人は、どのようにしているのかというと、下校の時の2人だけになったぶどうの学童に向かうエレベーターの中だそうです。
実にあっさりからっとしたやりとりで「ごめん」「いいよ」で終わるそうです。

2歳児のクラスのTくんとRくんはとっても仲よし。好きな遊びもいっしょでいつもくっついて遊んでいます。
ある日の朝、いつものように電車のおもちゃで仲よく遊んでいるとTくんが「デンシャ、貸して」と交渉を始めています。「ヤダヨ~」とRくん。「じゃあ、カムヨ!」と威嚇するTくん。「ヤメテ、痛いから!」Rくん。
固唾を飲んで見守っていると、いきなりRくんがTくんのほっぺたを、ぎゅーっとひっぱりました。Tくんも同じようにRくんのほっぺたをひっぱっりました。
しばらくして「イタイからやめようよ」と互いに言いながら、双方が手を放したのです。それからは、ふたりはお互いに納得したような表情で、再び同じ遊びを始めたのでした。
つねられる“痛みの実感”を共感しあってなのだろうと思いました。
激しいケンカにエスカレートせずにうまく折り合いをつけた2歳児の子どもの姿に、思わずにあっぱれと感心しました。

おもい通りにならない悔しさや痛さを知る。子どもはくっついて離れてはまたくっつきケンカをする経験を通して、心の葛藤を越えたり他者の存在を受け入れたりしながら、徐々に自分の心をコントロールしたり他者とのかかわりのすべを身につけていくのだと思います。ケンカも子どもを信じて見守っていかなければいけないと思っています。

5歳児のYくんとHちゃん。
「誤ったのに許してくれない」と口を尖らして訴えるYくんに「そんな言い方で誤ったって、許す気持ちになれないよ!」と言い返しているHちゃん。
Yくんがやさしい口調にあらためて「じゃあ、ごめんね」と言いました。
このくらいになると下手に大人が口出しすると「自分たちで解決できるから」と言い返されてしまうことが多くなります。
なんでも大人が裁判官のように白黒つけてしまっては、問題を解決するチャンスを奪ってしまうことにもなります。ケンカを通して、身体的な痛みを知り、引き際や加減を実感し、気まずさのなかで解決の方法を模索する経験の積み上げのなかで、他者への共感や人間関係の在り方、問題解決の方法を育んでいくのだと思います。

切磋琢磨してケンカ上手になった子どもは、決していじめっ子にならないと思います。
“ケンカの仕方を知っている”子にするために、過保護や過干渉を控えて、子どもの解決の能力を信じて、仲間育ちを大事にしていきたいと改めて考えてみました。                        
               ぶどママ先生より

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プロフィール

ぶどパパ&ぶどママ

Author:ぶどパパ&ぶどママ
平成13年にぶどうの木を設立してから、私夫婦が保護者向けの園だよりに毎月掲載してきたものを、ブログで公開しているものです。
内容は、私たちが関わってきた児童養護施設や保育園、学習塾や様々な子育て応援を通して、子ども子育てを中心にその実践を踏まえた思いや願いなどを綴ってきたものです。
私たちの子ども子育ての実践を「ぶどうスタイル子育て」として確立して行きたいと同時に、広く紹介して少しでも子育てに悩んでいる親へのヒントや支えにしていただければと思っています。

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